こしき島「みらいの島」共同プロジェクトで導入された40台がどのような活用・情報の発信をされているか、ご紹介する通信【こしき島「みらいの島」共同プロジェクト通信】も2巡目です。
実証期間の3年間、引き続き通信をお届けしてまいります。各事業さんの日々の取り組み、活用の様子をご覧ください。3巡目もインタビュー形式でのお届けです。(1巡目はこちらこちら、2巡目はこちら

まずはじめに、薩摩川内市役所 上甑支所のご紹介をお願いします。

薩摩川内市役所の上甑支所として、甑島北部の上甑島に位置し、上甑島の一部、中島、中甑島の3島を所管する地方公共団体です。人口1,146人、世帯数696世帯(H30.12.1)で、所管する面積は、甑島4支所で2番目に広く、昔から漁業が盛んで、漁港を中心に複数の集落が点在しています。
島への移動は船で行い、川内港から「高速船甑島」で50分、串木野新港から「フェリーニューこしき」で1時間15分の所要時間です。寄港は里港で、上甑支所までは車で約15分になります。

電気自動車の利用方法はどのようにされていますか?

 上甑支所には、5台(7人乗り3台、5人乗り2台)が公用車として導入され、4台は、職員が業務で現場に行く時に活用し、1台(7人乗り)は市立中津幼稚園の園児送迎用スクールバスとして活用しています。

今回は様々な活用方法のうち2つご紹介していただけるようですね。

はい。まずは、1巡目(2017年9月)でも紹介させていただきましたが、昨年度2017年だけでなく、今年度2018年も8月31日の「野菜の日」に商店通りで、市食生活改善推進員が野菜スムージーを作り、市民に試飲していただきました。

そうなんですね。どのような経緯で活用をお考えになったのですか。

本市は、平成28年に「薩摩川内市350(さんごーまる)ベジライフ宣言」を行っており、市民一人ひとりが、野菜1日350g以上を目標に食べて、みんなで健康づくりをすすめています。
その活動の一環として、1日350gを生野菜や調理した野菜で食べるのは、なかなか難しいことから、野菜スムージー(飲み物)として、市民のみなさまに気軽に美味しく飲んでいただけるように、工夫したものを作りました。
野菜スムージーを作るには電動ミキサーが必要ですが、PR活動を行うのに電源の確保が難しい屋外であったので、電気自動車を活用して電源を確保しました。
約1時間30分のPR活動を行い、電動ミキサー3台を使って、「バナナ・キウイフルーツ・ブロッコリー・ヨーグルト」、「りんご・小松菜・豆乳」を加えた、2種類の野菜スムージーを約4ℓ作りましたが、充電残量は走行距離にして約8㎞分しか減っておらず、十分なPR活動を行うことができました。

その時の様子が届いています。

野菜や果物に豆乳やヨーグルトを加え、電動ミキサーで野菜スムージー!

市民に試飲して頂き、感想をいただきました。

電気自動車から電源を取り、電動ミキサーを動かしました。

周りに電源が無い広場でしたが、電気自動車のおかげで活動ができました。

恒例のイベントの必需品になったようですね。さて、もう一つのご紹介もお願いします。

今回、台風襲来による停電を想定し、上甑支所と各町内7箇所にある避難所との連絡を行う防災無線機器への充電訓練を行いました。
災害発生により長期停電があった場合、上甑支所庁舎は自家発電機により電源供給が可能ですが、避難所となる集会所等は自家発電機が無いため、現地に電気自動車を配置し、防災無線機器の充電を行うことによって、連絡手段の確保が可能です。

防災無線機器3台セット完了。
AC ONスイッチを入れ、供給モードに切り替えます。今回は、試験的に3台の充電を行いました。順調に充電中です。

防災に強い電気自動車の具体的な利用方法ですね。(もちろんないことが望ましいですが、)非常時の強い味方になりそうです。