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「薩摩川内市 知ってる?シリーズ」第1回 2018.12.7

甑島でマグロを養殖していることご存知ですか?

鹿児島県は、平成29年度のマグロの出荷尾数、出荷重量とも長崎に次いで国内第2位!
主に甑島、奄美大島などで養殖が行われています。

泳ぎ続けないと死んでしまう魚「マグロ」

マグロは、「泳ぎ続けないと死んでしまう」というのは、皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
マグロは泳ぐことによって酸素を体内に取り入れて呼吸しているからなんですね。

マグロの養殖は難しい

「泳ぎ続けないと死んでしまう」この習性はマグロの稚魚も同じ。稚魚だって、動き続けなければ呼吸が出来ないんです。
でも、この「泳ぎつづける」ということが養殖場で育てられている稚魚にとっては死活問題なんです。
養殖場には、生簀(いけす)が張られていますね。マグロの稚魚の皮膚はとってもデリケート。生簀中を回遊しているときに養殖用生簀網で擦れて傷がつき、商品にならないものもあります。
また、マグロが衝突することで生簀網が破損することもあるんです。泳ぎ続けなければ死んでしまうマグロが、泳ぐがために生簀網で傷ついてしまうなんて、悲しいですね。

LEDと再生可能エネルギーで生産向上

そこで、衝突を減らすために生簀網の中を明るくして、マグロに網の存在を知らせたらどうか、網にぶつかっても水生生物が付着しにくい網とすることはできないか、ということを考えている鹿児島大学の先生がいます。先生は、大光量の水中LED魚集灯を設置し、網に微弱の電流を流し水生生物の付着防止ができないか、という研究をしています。
また、LEDを点す電源も再生可能エネルギーが使えないか、そしてその電気を貯めておく蓄電池もリユース蓄電池が使えないか、ということも併せて研究しています。
まだ今は、研究途中ですが、きっとうまい仕組みが出来て、生産向上につながることを期待しましょう。

「生き続けるために泳ぎ続ける」マグロを、再生可能エネルギーを使った新たな技術で、せめて傷つくことのないよう伸びやかに泳ぎ続けられるよう、応援していきたいですね。