11/9「おはよう!次世代エネルギー」は【次世代エネルギー対策監 久保 信治】が出演させていただきました。

今回は、鹿児島大学の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」についてお話させていただきました。文科省の取り組みのひとつです。平成26年度から連携自治体の一つとして関わっています。COCとは「センターオブコミュニティ」の略で、高等教育と地域をつなぎ、「単なる研究でなく、地域の課題を解決する」ことを目的とし進め、今年度で最後の年となります。COC事業に取り組むまで自治体は、先生と1:1での関係でプロジェクトを行っていましたが、COC事業を行うことで、そのプロジェクト情報等を集約し、ほかのプロジェクト・事業へ還元・展開させていくというものになっています。
この度、事業の5ヵ年間の取組と今後の展開についてシンポジウムが行われました。パネリストとして対策監が参加しました。

COC事業の薩摩川内市と連携した研究(表題)をご紹介します。

・防災:超小型コンピュータを用いた災害情報収集・音声配信システム
・エネルギー:マグロ養殖の生産向上への自然エネルギーの利用に関する検討
マグロは回遊魚であり、その中でも泳ぎ続けることで酸素を体内へ取り込み生き続けられています。さらに稚魚を海で捕まえようとしても皮膚が弱く、人の手や網に触れるだけで死んでしまいます。そうなると壁に当たっても死んでしまいます。そうならないようライトが必要と考え、LEDや自然エネルギーを使うことで、死んでしまうマグロを減らすことにつながっていくかの研究です。
・エネルギー:藺牟田瀬戸における潮流再生可能エネルギーの地産地消シナリオの検討
ただいま建設中の藺牟田瀬戸架橋のあたり、潮流が多いところで潮流を使ってどういう発電ができるのか、学生さんも含め何日か泊まっていただいて、計測されました。久保も一緒に行って、勉強しました。潮流発電に適した場所であることが確認されました。
・農林畜産:甑島における農林資源の有効活用利用と付加価値向上による地域活性化
・農林畜産:地域バイオマス資源の産業応用に関する調査研究
地域バイオマス資源である竹セルロースナノファイバーを使ってカーボン強化ゴムに加えるとどうなるかという実証をしていただきました。
製品になっていけるのかどうか、強度が本当に上がるのかどうか、基礎科学・研究をして応用につなげていくこととしています。研究された小金丸先生にはバイオマス協議会にも参加していただいています。
・農林畜産:Trema属植物に含まれる家畜食中毒死の原因物質に関する研究
・観光:薩摩川内市過疎地帯におけるコミュニティ・ビジネスによる地域再生:地理情報システムデータ作成とその応用モデル
・観光:甑島と薩摩川内市本土地域の自然・人文・経済環境の研究
・観光:焼酎産業の需要の落ち込みに対する観光産業の貢献の可能性-薩摩川内市甑島国定公園化による地場産業の掘り起こし-
・観光:ブランドマネジメントによる離島観光振興の可能性:薩摩川内市甑島を例として
・教育:子ども・若者を対象としたICT利用による地域文化・歴史等に関する学習方法の開発
・教育:ゲーミフィケーションを活用した地域文化・歴史等に関する学習方法の開発

COC事業の中では、「大学と地域」という全学必修科目があり、自治体から講師として教えに行っています。防災・エネルギー・観光・甑島について教えに行っています。

この事業は今年度で終了となりますが、鹿児島大学としては、来年度以降も授業をやっていきたいとのこと。研究課題に関しても終わることなく、進化させていきたいとのことのようです。さらにこの事業では連携自治体のみでしたが、鹿児島県全体で取り組んでいきたいそうです。

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