12/9は【新エネルギー対策課 川畑 哲生】が出演させていただきました。

平成24年4月~新エネルギー対策課に配属されて5年目。
これまで新エネ課では、電気自動車や超小型モビリティ関係、スマコミライト、イベント等を担当し、現在は地方創生の取組である「竹バイオマス産業都市構想」を中心とした業務を行っています。
今回は28年の担当業務の主なトピックスを振り返り、ご紹介させて頂きました。

道の駅「樋脇」遊湯館への念願の電気自動車用急速充電器の設置を行いました。
道の駅の設置は国ですすめている事業です。薩摩川内市でもこれまで、利便性のいい道の駅に充電器を設置したい思いはありましたが、自治体だけではなかなか進みませんでした。
今年3月、日本充電インフラさんと連携させていただき、急速充電器2基、蓄電池付き普通充電器2基を設置ができました。
こちらの蓄電池には一日分過ごせるくらいの電気が溜められています。
災害などいざというとき、電気の供給ができます。

現在の薩摩川内市内の充電スポット数は、急速充電器19箇所、普通充電器15箇所、(急速・普通両方を設置している場所も含みます)です。
国内では急速充電器7000箇所、14000箇所、高速道路やディーラー、コンビニエンスストア等で設置されています。

福島~薩摩川内間でのEVリレーマラソンの実施
7月には、その全国の充電器で充電しながら、福島県須賀川市から薩摩川内市まで
各地で運転手が交代していく電気自動車リレーマラソンを行いました。

リーフの生まれ故郷の工場など、全国にある次世代エネルギー施設に寄りながら、総距離2333kmでした。
ご飯食べているときなど、継ぎ足し充電をし、充電回数計32回。
燃料代約8000円。ガソリン代と比べると燃料代を43%ほど削減できました。
向田公園でのゴール・到着式には、多くの方に迎えて頂き、盛り上がりました。

現在、その電気自動車は、小鷹水力発電所で作られた電気から充電を行い、 ガソリン車と比較するとCO2発生を99%削減した自動車として活躍中です。

竹BM産業都市構想の取組の着実な推進
薩摩川内市は竹が多い地域です。おいしいたけのこを生み出す反面、放置竹林もあり、管理において地域の課題ともなっています。
薩摩川内市には竹紙の製紙工場があり、年間二万トン、二千人の方々が関与している材料を集める仕組みがあります。
その強みを活かし、付加価値の高い製品をつくり産業化していこうという取り組みです。
目指すところは工業製品・日用雑貨など目に形に見えるものを普及していくことです。

今年の具体的事例のご紹介
3月、九州新幹線のイベント・リバーフロントマルシェなどで黒メンチ販売をし、450個完売しました。
7月、本市初のCNFセミナー開催し、たくさんの方々にセミナーに参加していただきました。
8月には、竹を建材として、竹でイエを建てちゃおう!プロジェクトの記者会見をさせていただきました。吉本の芸人さんと一緒にPRをしていきます。

農林水産省等、関係7府省が進める「バイオマス産業都市」への選定
「バイオマス産業都市」への選定は国が進めている事業です。10月東京で認定証授与式が行われました。
地域の特色を活かしたバイオマス資源、そういったものを産業化して、なおかつ環境にやさしく災害に強いまちづくり。
一貫して取り組んでいこうという趣旨に「竹バイオマス産業都市協議会」の計画、取り組みと合致していると、評価して頂き、認定して頂きました。
「バイオマス」といえば、バイオマス発電のイメージがありますが、
燃焼のエネルギー利用だけでなくマテリアル利用との両立に取り組んでいます。

セルロースナノファイバー(CNF)商業プラントの市内設置決定・立地協定の調印
3月、竹をものすごく細かくするとできる夢の新素材“セルロースナノファイバー(CNF)”を製作する工場を市内に設置するという発表がありました。
そして、つい先日の11月25日、立地協定調印式がありました。
12月から工場の着工、来年6月に操業開始します。
中越パルプ工業株式会社川内工場さんは現在、製紙工場・バイオマス発電工場を見学することができます。
そのうち、「夢の素材」を作っている見学場所として、子どもたちに伝えられる、誇りに思ってもらえる施設の一つになるのではないでしょうか。
今後、材料をたくさんもった町・生産できるまちにしていきたいです。
そこから、CNFを使っていく事業者さんが増えていくことで波及効果となり使い道がどんどん増えていくよう取り組んでいきます。

最後に、『平成28年 交通関係環境保全優良事業者等大臣表彰』を受賞。
『次世代エネルギービジョン』に基づき、これまで取り組んできた電気バス、電気自動車(EV)を公用車として取り入れていること、超小型モビリティを甑島などで活用していること等、EV充電インフラ整備等の交通関係の取組に対して、『平成28年 交通関係環境保全優良事業者等大臣表彰』を受賞することとなりました。
この表彰は、環境保全に関する活動に積極的に取り組み、顕著な功績のあった者が国土交通大臣から表彰されるものです。

リスナープレゼントは、先週に引き続き、先日視察に来ていただいた新潟県柏崎市役所の方から、「薩摩川内市の取り組み」に感銘を受けて頂き、エネルギーに関心をもたれるリスナーの方々へ、と、ご好意でいただきました。「新潟県産コシヒカリ5kg」と「LEDライト付き次世代エネルギーペン」も入った新エネルギー対策課セット、通称『LEDライスペン』を1名様です!!