10/14は【薩摩川内市竹バイオマス協議会 コーディネータ 辻井啓作さん】に出演していただきました。

有限会社ともえ産業情報さんの取締役をされており、東京でリサーチ(社会調査、市場調査)と中小企業向けの経営支援をしつつ、非常勤で講師をされています。(駒澤大学、千葉商科大学)

「薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会」のコーディネータとして、地域資源である「竹」を使った消費者向けの商品開発をサポートしていただいています。

竹バイオマス産業都市協議会の取り組みや竹炭を活用した食品、雑貨の開発についてお話していただきました。

まず、バイオマスについて。
バイオマスとは、生物を基にしたエネルギーのこと。
もともと人々は石炭・石油など地べたを掘ったものを利用してエネルギーにしてきました。
しかし、石炭・石油などは一方的に使っていたら、なくなるだろうと言われます。
その対策としてバイオマス発電も挙がってきています。
バイオマス発電は火力発電のシステムの燃料として使われます。
火力発電は二酸化炭素が出ますが、木というものは成長していく段階で酸素を生み出しているため、酸素・二酸化炭素の発生がプラスマイナスゼロと考えられています。

現状では石油などに依存している部分も大きいのですが、今後は、バイオマス発電のの比率を上げていっているところです。

そこで、薩摩川内に話は戻ります。
『薩摩川内市といえば、竹!!』
中越パルプさんでは竹紙つくりをしており、
竹伐採者さんへの助成制度もあり、集める仕組みが川内にはあります。
ほかの地域にはまったくなく、一歩先をリードしています。

協議会ではいろいろなことに取り組んでいます。
燃料として竹を使うには、もったいない。
肉厚のしっかりした部分は有効活用していかないと、焼くだけではもったいない、という視点から、商品開発を進めていっています。

その中の一つが“セルロースナノファイバー”
使いようによっては鉄よりも軽く、夢の素材としての注目されています。

そして、既存の産業がいままでの延長上で竹の有効活用をしていくものにも大注目です。

その一つが鬼おろし!
八木竹工業株式会社さんの鬼おろしは、現在デパートの催事に引っ張りだこ!
鬼おろし自体は料理人向けのものが多く、おろす部分のみの発売が多いのですが、
食卓でも使えるように、受け皿もついています。
軽く、ほかの竹の良さも最大限に使われています。

竹の秘話も紹介していただきました。
皆さんご存知の通り、トーマスエジソンが電球を発明しました。
発明中はエジソンも悩みます。
「電球の中を真空にしたら燃えないのは分かったが……実用化できない。
いったい、フィラメントの材料として何がいいのか。」
悩みに悩みます。
そこに突如あらわれた扇子か団扇。
それを炭にし、実験してみると、フィラメントの材料に最適!
そこで、日本の竹の登場です!
竹のいろいろな特性の中の通電性が活かされたのです。

竹バイオマス協議会から生まれた、竹炭メンチカツはイベントで人気。
見た目は真っ黒ですが、黒豚を使っていて、美味しい!です。
竹炭を使った“黒”の食品が増えていくのではないとの見込みです。

今後は、竹を使ういろいろな事業が関わり、産業として根付くよう努めます。
産業として根付けば、雇用も生まれ、エネルギーとしても使っていく。

今は管理が難しく、放置されている竹ですが、今後はいかに付加価値を持たせるかが重要になるでしょう。
高いものになるのなら、売りたいと思えます。そうすると経済雇用が増えていくことでしょう。
市役所手動でお金儲けはできない。そこは民間企業さんの力です。
皆さんで儲かるために、経済を回すため、
「竹でおもしろいことができる?!」という興味や
「その先に儲けることができる?!」企みで、一緒に取り組んでいきませんか。

“資源をたくさん持った土地”として、薩摩川内市が注目されるのも遠くないのかもしれません。

リスナープレゼントは、番組内でもご紹介させていただきました「鬼おろし」を1名様です!!

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