【イベントレポート】
7/1(土)薩摩川内市スマートハウスにて、フューチャーセンタープログラム第1回「まちと遊休資源の未来」を開催しました。
その様子をご報告いたします!

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フューチャーセンタープログラム
第1回「まちと遊休資源の未来」

7/1にスタートしたフューチャーセンタープログラム。
タイトルを「遊休資源をプロデュース」として、19名の参加者を迎え、第1回を開催いたしました。

これまでスマートハウスのフューチャーセンタープログラムでは、
「食と農業の未来」
「子育てと働き方の未来」
「栄養士とキャリアの未来」
「住まいと暮らしの未来」
「まちと観光の未来」
「まちとエネルギーの未来」
といった、さまざまな「未来」に繋がる対話の場をつくってきました。

「食と農業の未来」の際にはプログラムをきっかけとし、河川敷を活用した、地産地消のマルシェイベント「リバーフロントマルシェ」が継続的に開催され、今年度もその当時参加されたメンバーが主体となり4回目の開催の実現にむけて発進しております。

今回は、スマートハウスの開館3年目を迎え、これまでのネットワークや経験知を集結させ、改めてフューチャーセンタープログラムとして
マルシェのようなインパクトのある明確なアウトプットを想定し、「市内の遊休(魅力があるのに埋もれてしまっている)となっている資源(素材)を活用した商品開発」に、市民の皆さんと取り組んでいきます。
そして、実際に商品を企画・開発し、薩摩川内の新しい魅力としてsu+の商品として原宿に展示・販売、LEAGUE有楽町、INBOUND LEAGUE、NODEなどUDSの拠点で販売を目指します!

そのキックオフとなる第1回目のプログラムに集まったのは、過去のプログラムに参加下さった方やテーマに共感し足を運んでいただいた方、
そして最近県外からIターンやUターンをして来て、まちづくりに積極的に関わりたいという思いで知り合いもいない街でスマートハウスを見つけてくださった方など総勢19名!!

まずは、フューチャーセンタープログラムについての説明に始まり、
これまで開催したフューチャーセンタープログラムを振り返り、参加者と共に対話を行い
課題解決に向け取り組んだ事例をご紹介しどのようなプログラムであるかのイメージを共有しました。

今回予定しているゴールイメージ、商品の開発から販売まで行うことを改めて発表。
そしてテーマである薩摩川内市にある遊休資源についてご紹介しました。

薩摩川内市内の遊休資源とは、

「竹」
鹿児島県は全国一の竹林面積が多く、薩摩川内市は県内で2番目に竹林面積が多い地域です。
製紙工場を抱える薩摩川内市では、年間2000人の農家の方が筍の収穫のため放置された竹を間引くのですが、その量なんと約2万トン。その伐採した竹をチップ工場が買取り、チップ化。そして竹紙として加工されるという地域特有のシステムが確立しています。
しかし、農家の方の高齢化・後継者不足で竹林整備の担い手が減り、放置竹林が年々拡大しています。

「芙蓉布」
薩摩川内市の離島である甑島の伝統織物。現地の言葉で「ピーダナシ」。芙蓉(フヨウ)の繊維を紡いでおられた布です。
100年以上途絶えてしまっていた伝統技術を、島の中村悦子さんが50歳の時から13年間もの歳月をかけ研究し復活させました。
けれど、担い手も少なく、市内・県内での認知度は低いです。

「入来カオリン」
薩摩川内市入来町にある鉱山、入来鉱山で採掘されていた粘土鉱物。
同地区にある入来カオリン有限会社により1964年(昭和39年)に開山され、2002年までに、約50万トンのカオリンが 採掘され,主に製紙用に供給されてきた。日本を代表するカオリン鉱山の一つであった。しかし現在は、採掘を休 止し同社は中国やインドからカオリンを輸入し、精製・加工して販売している。その他の用途として陶磁器の素材となります。

といったようなものが挙げさせていただいたところ、
全然知らなかったという反応や、知っていて遊休資源として挙げたことに納得いただけた様子でした。市内の遊休資源についてイメージが湧いたところで商品・プロダクトとの開発のイメージを持っていただくため、
ゲストとして中原典人さんに登壇いただきました!

中原さんからは設計実績や設計にとどまらず家具→建材→プロダクトに至るまでトータルデザインしていること、su+設立目的、地元の遊休資源を使って商品開発する意義についてお話しいただきました!

その後、1人1人自己紹介をしていただき懇親会を開催しました。
以前からスマートハウスを知っている方が緊張をやわらげ、1人で来られた方も積極的にコミュニケーションを図っており、1回目にもかかわらず非常に高い熱意と興味を持って参加を決意してくれたことがよくわかりました!

参加された皆さんに充実したプログラムを体験していただきつつ、プログラム終了後も継続するプロジェクトとなるよう盛り上げていきたいと思います!